ちいろばのごはん(給食)は、地元有機農家さんに畑の状況を聞きながら、その時ある旬の野菜を中心に1週間づつ献立を立てています。「できうる限りの地産地消」・「季節のものをつながりのある有機農家さんたちから」・「調味料もできうる限りオーガニック」で。
野菜の力や美味しさは身をもって知っていたし、味付けもできるだけシンプルに素材の味を活かした給食を目指していました。
その選択は子どもたちの身体や心にも、ひいては環境にも良いと信じていましたが、小松菜やほうれん草など畑に葉物野菜のみが出揃う初夏などは、お弁当の蓋を開けるとおかずは全部緑色…なんてことも。子どもたちの食べのよくないことといったら!
大切にしたいことは何だろう、そう考えた時に“ごはんの時間を楽しみにしてほしい”という願いにたどり着きました。
“大人”の目線(思い込み)をとっぱらってみる。子どもの“目線”(気持ち)に立ち返る。
入園時に、父親から「野菜探知機です」と紹介される程野菜嫌いだった子が、園庭で育てた野菜を自分たちで収穫してサラダにしたらペロッと食べた…そんな出来事も改めて給食をどうしていくか考え直すよいきっかけになりました。
給食の食材だって、自分につながるストーリーが大切なのです。日々口に入れるものが、どこでどうやって育ったのか、どういう人がつくったのか、それを感じるということです。
給食をもっと身近に感じてほしい。当初の想いの基本はそのままに、名称を「ちいろばごはん」に改め、調理スタッフが子ども達の活動場所である森に出向き調理をする「森の子ごはん」の活動も始まりました。
保育スタッフえみりぃを中心にちいろばの畑づくりも定着し、ちいろば畑で獲れる作物も年々増え、「とったよ!」と子ども達がバラバラと持ってくるトマトやいんげんやちぎったネギ(!)をその日のメニューにどう加えるか。
「自分でとった」・「自分が切った」・「自分たちでつくった」
何か小さなきっかけでも、ごはんと自分がつながるストーリーの発端はあるはずです。
今年度からは「森の子ごはん」も子どもと一緒につくることにもう少し重点を置きました。ごはんがビュッフェスタイルになり、自分でごはんをよそろうとしなかった子が自分でよそった、というような出来事も保育スタッフと共有しては皆で一喜一憂しています。
受け身ではなく食に参加する意識をどうしたら持ってもらえるのか、そこを課題にしながら、子どもたちには、ごはんのおいしさ・みんなで食べるとこんなに楽しい!をひたすら味わってほしいです。
その先にいつか「ちいろばごはん」の基本の想いにまで気づいてもらえる日がきたら嬉しいです。